2013年11月分の記事です

[会員ページ・新着] 第5回流山市薬剤師会管理薬剤師交流会

2013年12月12日(木) 19:30~21:30 「薬局DOTSについて」
DOTS: Direct Observed Treatment, Short-courseの略。直接監視下短期化学療法

●資料「松戸保健所における 薬局DOTSの取り組み」追加 (2013/12/13)

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流山市民まつり2013 お薬クイズ

10月27日(日)開催の第35回流山市民まつり。総合運動公園・体育館前の「健康まつり」で、流山市薬剤師会は相談コーナーを出し、「お薬クイズ」を実施しました。
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回答者への景品はカレンダー。黄色地のスイングバナー2本を新しく作り、薬剤師会ホームページの紹介もおこないました。

市民から、在宅医療に関する質問がありました。下記のページを参照ください。

在宅療養の患者さんを、薬剤師がサポートします ≪ お薬コラム

お薬クイズ 2013 問題

1. 夜になって子どもの熱が高くなり、心配でたまらない。どうします?

a. 救急車を呼ぶ
b. 常備薬を準備しているので、様子を見る
c. 流山市の平日夜間診療所へいく

2. 介護する相手から目が離せず、処方せんをもらっても薬を取りに行けない。どうすれば良い?

a. 薬剤師に自宅まで薬を届けてもらう
b. 着払いの宅配便で薬を届けてもらう
c. ヘルパーさんに薬を取りに行ってもらう

3. 飲んだ薬の副作用で入院した。どうします?

a. 薬害として製薬会社を訴え、損害を取り戻す
b. 医薬品副作用被害救済制度を利用して医療費を補償してもらう
c. 薬を返品し、薬局から薬代だけでも返してもらう

今年の、クイズ

過去の、お薬クイズ

藤竿伊知郎(外苑企画商事)

市販薬で薬害をおこさないために

政府は、2013年6月初め一般用医薬品のネット販売を99%解禁することを決めました。例外は、安全性情報が評価がすんでいない25品目程度。

処方せん無しで買える一般用医薬品の安全性を保つために、4年前からリスクに応じて販売規制をおこなってきました。リスクが高い第1類・第2類は店舗で対面販売とし、購入者への情報提供を義務付けていました。

2013年1月、最高裁判所は、厚労省令で一律にネット販売を禁じることは違法と判断しました。これを受けた厚労省は検討会を開催し、11回の会議の結果5月31日報告書を出しました。報告書は、ネット販売の全面解禁と部分解禁の両論併記でしたが、政府はすぐに全面解禁の方向を出しました。

市販薬の副作用報告は年間約250例あり、2007~11年度の5年間で計24人が死亡しています。死亡例の半数が、かぜ薬によるものです。

市販薬は多く飲み過ぎて中毒になることよりも、アレルギーによる「中毒性表皮壊死症」などが問題です。アレルギー性の副作用を防止するには、食物や他薬による過敏反応がなかったかを聞き取ることと、重いアレルギーの前駆症状を教え、症状が起きたらすぐに救急受診するよう指導することが大切です。

購入者から聞き取ったことが十分だったか、薬局の窓口でも悩むことです。対面販売であれば大丈夫というわけではありません。体調を崩した方が適切な治療を受けられる、地域医療の充実がなければ副作用被害は防げません。

薬の使い方で心配なことは、遠慮せず薬剤師にご相談ください。

【参考】
医療と福祉 協同組合ニュース 2013年6月号 P.8
http://www.yuiyuidori.net/iryou-fukusi/kumiaiho/2013/123/123_09_03.html
藤竿伊知郎(外苑企画商事)
薬の

竜と薬の関係

古来より日本や中国では、竜というと水神として崇められてきました。例えば寺社や神社にある竜の彫刻は、水を司る竜を火難防止の意味で取り入れています。

さて、数ある漢方薬の中でも有名な小青竜湯は、名前に『竜』が使われていますが、どのような意味があるのでしょうか。

まず小青竜湯の『小』は大小の小です。大柴胡湯・小柴胡湯、大建中湯・小建中湯と同じように、大青竜湯と使い分けて用いられています。

次に『青竜』ですが、これは陰陽五行思想と関連した四神相応から取られています。朱雀・白虎・青龍・玄武のことですが、ご存じでしょうか。

青春時代などと言いますが、これは四神相応の青春・赤夏・白秋・黒冬のうち青春だけ有名になっています。
(余談ですが、玄=黒です。玄人をくろうとと読みますよね。)

青龍は東の方位の守護神であり、青春の言葉通り春を司ります。そして水神として水を意味しています。

このことを総合すると、『青竜』の名が意味する薬は、春に効く水の病を治す薬と解るかと思います。

小青竜湯は花粉症・鼻水のような春特有の水の病によく使われますし、胃酸過多や腎臓病の浮腫の補助薬などとしても活躍します。その他、ひざに水が溜まっている時に用いられたりと、その名の意味する通りの活躍をしていますね。

漢方薬は番号で覚える方も多いかと思いますが、それぞれ名前に意味があることも多いので、調べてみると面白いですよ。

藤波宏忠(イースト薬局)

投薬は母の愛の証

患者さんへ薬を渡す際に、医師や薬剤師は投薬、看護師は与薬という語句を世間的には用いています。投薬というと投げて渡すような、説明抜きの乱暴な渡し方が想起されそうです。そのため、薬局では服薬指導ですとか、交付など様々な言い回しを用います。

さて、その投薬の語源はと言うと、実に二千年以上前に遡ります。世間的には仏教の開祖として、一部ファンからは聖☆おにいさんのイメージで有名な釈迦(仏陀)が語源となります。

仏教の涅槃図に描かれている場面で「投薬」が登場します。釈迦が死の淵に瀕し、沙羅双樹のもとで入滅しようとする際に、我が子を救おうと、天にいる母親の摩耶夫人が薬を与えようとします。

天から地上にいる子へ薬を与えようとするため、二階から目薬どころの話ではなく、投げて与えようとするのですが、沙羅双樹にひっかかってしまい、釈迦へは届かずに終わります。

投薬は決して乱暴な行為ではなく、子を思い遣る母親が、天から薬を渡そうとする慈しみあふれる行為が語源なのです。

藤波宏忠(イースト薬局)

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