高血圧治療薬のはなし ―カルシウム拮抗薬―
はからめ薬局で採用しているカルシウム拮抗薬には、アダラートCR、アダラートL、カルスロット、コニール、ニバジール、ノルバスク、ヒポカ、ヘルベッサーR、ランデルがあります。
カルシウム拮抗薬の作用は
血圧は血管の筋肉内にカルシウムイオンが流入すると上がります。
カルシウム拮抗薬は血圧上昇の原因となる、血管の筋肉内へのカルシウムの流入を抑え、血管を拡張させることで血圧を下げるお薬です。糖や脂質の代謝に悪い影響を与えないため、糖尿病、狭心症、脳出血、動脈硬化を合併している人など、幅広く使用されています。
気をつけて欲しいこと
カルシウム拮抗薬の服用に際してはグレープフルーツジュースやグレープフルーツとの併用は避けてください。カルシウム拮抗薬の効果が強く出てしまい、めまい、ほてり、頻脈、頭痛などが現れることがあるからです。
どんな副作用がある?
カルシウム拮抗薬の副作用は、主に薬の作用が強く出てしまったときに現れます。
- 脈が速くなる
- 顔がほてる
- 尿量が増える
- 足がむくむ
- 歯肉の腫れ
- 胃酸が逆流することによる咳
などが報告されています。
拡張期血圧(上の血圧)が140を超えると、脳梗塞の発症率があがるといわれています。
きちんとお薬をのんで血圧をコントロールしましょう。
稲田 衣子(はからめ薬局)
はからめ通信 Vol.1 (2006.04.15号)
更新日:2013-12-01|カテゴリー:コラム1