メタボリックシンドロームのはなし
高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満(特に内臓脂肪型肥満)が原因であることがわかってきました。
内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を『メタボリックシンドローム』といい、治療の対象として考えられるようになったのです。あなたは『メタボリックシンドローム』ではありませんか?
ウエストサイズを測ろう
前の図のように、肥満は2つのタイプに分かれます。このうち、内臓脂肪型肥満がメタボリックシンドロームの原因となります。もしや…と思われる方は、おへその高さでウエストサイズを測ってみましょう。
男性:85cm以上
女性:90cm以上だと内臓脂肪型肥満が疑われます。
生活習慣病の治療をうけていますか?
内臓脂肪型肥満の方で、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の治療を2つ以上行っている方は『メタボリックシンドローム』ということになります。
メタボリックシンドロームの状態を放置しておくと動脈硬化になり、ひいては心筋梗塞・狭心症・脳梗塞などを引き起こしてしまいます。
おへそ周りを細くしよう!
でも、『メタボリックシンドローム』だからといって悲嘆にくれることはありません。内蔵脂肪は燃焼し易いので、使ってしまえば良いのです。基本はバランスの良い食事と腹八部目、そして運動です。下の写真は、3か月間、毎日300kcal程度の運動をした人のおへそまわりのCT画像です。
運動前と比べて、劇的に内臓脂肪が減っているのがよくわかります。
体重を測ろう!
はからめ薬局では、みなさんを応援するために体重測定のためのグラフを作成しました。ご希望のかたは当店スタッフまでお申し付けください。
★参考資料 科研製薬:メタボリックシンドロームより抜粋・編集
稲田 衣子(はからめ薬局)
はからめ通信 Vol.2 (2006.05.15号)