2013年8月分の記事です

医薬分業とは?

『医薬分業』この聞きなれない言葉は、見た通りの意味を持っています。すなわち『医師と薬局が分けて業務を行う』という制度のことです。

この医薬分業の起源はさかのぼること700年以上昔、1240年に神聖ローマ帝国の皇帝であるフリードリッヒ2世によって医師が薬局を持つことを禁止されたことによります。その時の目的は医師による毒殺を防ぐことと言われており、現代の医薬分業とは少し毛色が異なりますね。

現代の医薬分業の目的は、医師が処方せんを出し、それを薬剤師がチェックすることによってお薬を安全に使って頂くことを目的にしています。お薬の専門家である薬剤師は、医師の処方した内容について、分量や使い方が間違っていないかはもちろんのこと、それを使う方のアレルギー歴や他の薬との飲み合わせなど様々なことをチェックしています。

お薬をもらうのにわざわざ病院・診療所へ行って処方せんを書いてもらい、それを薬局へ持っていくのは面倒だと感じるかも知れません。しかしこの医薬分業という医師と薬剤師の協力体制によって、患者様の安全を守り、安心してお薬を使って頂けるよう我々は日々地道な努力を続けております。

藤波宏忠(イースト薬局)

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